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【衝撃のラスト/2回読みたくなる】「イニシエーションラブ」映画も本もみた人の感想

■基本情報

著者:乾 くるみ
出版社:文藝春秋装丁
文庫:272ページ
発売日:2007/04/10

■内容紹介

僕がマユに出会ったのは、代打で呼ばれた合コンの席。やがて僕らは恋に落ちて…。甘美で、ときにほろ苦い青春のひとときを瑞々しい筆致で描いた青春小説-と思いきや、最後から二行目(絶対に先に読まないで!)で、本書は全く違った物語に変貌する。「必ず二回読みたくなる」と絶賛された傑作ミステリー。

■感想(ネタバレなし)

もともと映画で知って、本も気になって読んでみました。大まかなストーリーは映画も本も同じですが、最後の大どんでん返し方法が異なりました。

映画で知っていても、初読で「ええっ!」、再読で「ああ!」となってしまうような細かい仕掛けがあり、何回読んでも味がする「するめ」のような本です。(褒め言葉で使っています)

映画だと最後の仕掛けが結構直接的に表現されていますが、本だと最後の1行まで仕掛けに気づかないです。本当の本当にラスト1行でハッとさせられます。まさかそんなところに仕掛けがあるとはという驚きから、なぜかニヤニヤしてしまいました。それほど映画を知っていても楽しめました。

今思えばところどころ違和感を感じ取るべきところはあったかなと。ヒントとなる部分はあったかなと。そう思います。必ず答え合わせとして2回目読んでしまうので、コスパ最高の本です。